コロナ禍の影響もあってか、ボードゲームがひそかなブームとなっていることを皆さんはご存じでしょうか。昔ながらのゲームはもちろん、毎年様々な新作が発表され、ボードゲームは数えきれないほどユニークなものが数多く存在しています。
そんな中でも「レジスタンス・アヴァロン」というゲームは、複数人で遊ぶことができるボードゲームとして注目を集めています。
そこで今回は、人気のボードゲーム「レジスタンス・アヴァロン」とはどういったゲームなのか、その遊び方を詳しくご紹介していきます。
レジスタンス・アヴァロンってどんなゲーム?
レジスタンス・アヴァロンとは、ひとことで説明するなら「正義チームと邪悪チームに分かれて戦う」正体隠匿系(マーダーミステリー系)のボードゲームです。ボードゲームのおすすめは数多く存在しますが、日本でも一時期ブームとなった「人狼ゲーム」も正体隠匿系ゲームの一種で人気がありますよね。
レジスタンス・アヴァロンでは、各プレイヤーが「アーサー王を守る忠誠なる家臣団」と「王国を滅ぼそうとたくらむ邪悪な勢力」のどちらかに分かれ、駆け引きと議論が中心となるゲームとなっています。
元になったゲーム「レジスタンス」から進化
レジスタンス・アヴァロンには元になった「レジスタンス」というボードゲームがあり、レジスタンス・アヴァロンと同じく正体隠匿系ゲームで、プレイヤーは「レジスタンス側」と「スパイ側」に分かれて戦います。
このレジスタンスの舞台を、伝説のアーサー王治世のブリテンへと変え、「マーリン」や「暗殺者」などの特殊な効果を持ったキャラクターを加えることでさらに複雑化・戦略化し、世界的に注目を集めています。
レジスタンス・アヴァロンの基本情報
まずはレジスタンス・アヴァロンの基本的な情報をまとめました。プレイ人数や、1回あたりのおおよそのプレイ時間などをあらかじめ確認しておきましょう。
| ゲーム名 | レジスタンス・アヴァロン |
| ジャンル | 正体隠匿系・推理系・議論系・チーム戦 |
| プレイ人数 | 5~10人 |
| プレイ時間 | 30分程度 |
| 対象年齢 | 13歳~ |
| 発売時期 | 2012年 |
| デザイナー | Don Eskridge |
| 日本語版販売 | ホビージャパン |
レジスタンス・アヴァロンのルール・遊び方
それではレジスタンス・アヴァロンのルールと遊び方について解説していきます。
レジスタンス・アヴァロンのルール
レジスタンス・アヴァロンの基本的なルールは以下の通りです。
- 役職カードを配りプレイヤーを「忠誠なる家臣団(正義)」と「邪悪な勢力(邪悪)」に分ける
- リーダーがクエストメンバーを選び、全員で承認or否認を投票する
- メンバーが承認されたらクエストを実行(成功or失敗カードを出す)
- 5回のクエストで3回成功すれば正義チームの勝利、3回失敗で邪悪チームの勝利
ただし、3回成功した場合でも、邪悪チームが正義側のマーリンの正体を見破ることができれば邪悪チームの逆転勝利となるスリリングなルールもあります。
さらに、以下の役職は特殊能力を持っており、ゲームの勝敗に大きく影響を与える重要なポジションとなります。
| 役職名 | 陣営 | 特殊能力 |
| マーリン | 正義 | 邪悪の正体を知っているが、正体を隠さないと負ける可能性あり |
| パーシヴァル | 正義 | マーリンを知っている(モードレッドと区別できない場合も) |
| 暗殺者 | 邪悪 | 正義側が3回クエストに成功した場合、マーリンを推理して指名することで逆転勝利を収めることができる |
| モードレッド | 邪悪 | 邪悪側だが、マーリンに正体を知られない |
| オベロン | 邪悪 | 他の邪悪チームの仲間に認識されず、自分も誰が邪悪側なのかを知ることができない |
| モルガナ | 邪悪 | 自分をマーリンのように見せることができる |
レジスタンス・アヴァロンの遊び方やゲームの流れ
レジスタンス・アヴァロンの遊び方を、ゲームの流れに沿ってご紹介していきます。
プレイずる人数に合わせてボードを用意する
まずは、ゲームに参加するプレイヤーの人数に合わせてボードを準備します。レジスタンス・アヴァロンには、5人用〜10人用まで全てのボードが用意されているため、人数に合ったボードを中央に配置しておきましょう。
カードを配り自分のキャラクターを確認する
最初に各プレイヤーの役職決め(チーム分け)を行います。
よくシャッフルした役職カードを各プレイヤーに1枚ずつ配り、誰にも見えないように確認しましょう。
全員が目を閉じて邪悪チームの確認
自分の役職を確認したら、全員が目を閉じます。
まず、邪悪チームになったプレイヤーのみ目を開け、同じ邪悪側の仲間が誰なのかを互いに確認しあいます。確認したら目を閉じましょう。
次に邪悪チームの人は「親指を立てる」や「静かに手を上げる」などのアクションを行います。そしてマーリンになったプレイヤーのみ目を開け、邪悪チームが誰なのかを把握しましょう。確認が終わったら邪悪チームは親指や上げていた手を戻し、マーリンも目を閉じます。
チームを編成
まずはリーダーがクエストに挑戦する人を選びます。この時選ぶ人数は、ボードの「第1クエスト」に書いてある人数を選ぶようにしましょう。
ある程度全員で議論をしたら、クエストに挑戦させたい人に「チームトークン」を渡します。(自分で参加してもOK)
メンバーを選び終わったら、「そのメンバーで良いか」を全員で投票して決めます。「承認」「却下」と書かれた札を使用し、全員が一斉に札を出して「承認」の札が過半数を超えたらチームが確定となり、「承認」が同数以下なら却下され、リーダーを時計回りに移してチームを選びなおします。
なお、1ラウンドでチームが5回却下されたら、邪悪チームの勝利となってしまうため注意しましょう。
クエストを実行
承認されたメンバーは、「任務成功」と「任務失敗」の2枚のカードを受け取り、どちらか1枚を選んで裏向きのままリーダーに渡します。受け取ったリーダーはカードをよくシャッフルしてから公開し、全てのカードが「任務成功」であればクエスト成功です。しかし、1枚でも「任務失敗」のカードがあった場合はクエスト失敗となります。
クエストが終了したら、ボードの上に任務の結果を示します。任務成功であれば第1クエストの部分に青い得点マーカーを置き、失敗の場合は赤い得点マーカーを置きましょう。そしてリーダーを時計回りに移し、第2クエストへ移行します。
ゲームの終了
チーム編成とクエストを繰り返し行い、クエストを3回成功させることができれば正義側の勝利、逆に3回失敗してしまったら邪悪側の勝利となります。
なお、クエストを3回成功した場合でも、邪悪チームは誰がマーリンなのかを話し合い、「暗殺者」の役職のプレイヤーがマーリンだと思う人を指名して、見事マーリンを当てることができた場合は一発逆転で邪悪側の勝利となります。
レジスタンス・アヴァロンはどこで買える?
人気のレジスタンス・アヴァロンは、ボードゲーム専門のオンラインショップや、大手ECサイトでも購入することができます。
しかし、日本語版の新品は在庫切れになっている場合が多く、定価(税込2,200円ほど)で購入するのは非常に難しい状況です。もし在庫があったとしても、定価よりも数倍高いプレミア価格が付いていることも多いため、特にこだわりがないのであれば楽天市場や駿河屋、フリマアプリなどで中古品や未開封品を探すのもオススメです。
また、英語版であれば比較的安定して流通しているので手に入れやすいかもしれません。
まとめ
世界で人気のボードゲーム「レジスタンス・アヴァロン」は、日本でもブームになった人狼ゲームと同じ正体隠匿系ゲームです。
特殊能力を持ったキャラクターの存在が、ゲームを複雑化し戦略性を高めており、非常に奥が深く長く楽しむことができるでしょう。
日本語版は在庫切れになっていることが多く手に入れることが難しいかもしれませんが、手に入れることができた際には、是非仲の良い友人と楽しんでみてはいかがでしょうか。








