誰もが一度は遊んだ経験があるであろう、大人気カードゲームUNO(ウノ)。家族や親戚が集まった時や、修学旅行の定番カードゲームとなっていますが、実は一般に知られているUNO ルールと公式ルールが異なっていることを皆さんご存じでしたか?

このページでは、UNO の カード種類や説明書に記載の公式ルール・正しい遊び方、さらに間違えやすいローカルルールまでUNOのルールについて徹底解説していきます!

UNO(ウノ)ってどんなカードゲーム?由来は?

(出典:mattel.co.jp

皆さんもご存じの通り、UNO(ウノ)は数字または記号が書かれた赤・青・黄・緑色、4色のカードを使って遊ぶゲームです。

古くからあったトランプゲームを誰でも遊びやすいようにと1971年にアメリカで発案されたカードゲームで、その後世界中に広まりました。なお、ゲーム名である「ウノ」は、イタリア語で数字の1を表す「UNO」に由来しているそうです。

現在では世界的大手おもちゃメーカーであるマテル社によって販売されており、世代を問わずたくさんの人々に親しまれています。

ちなみに、UNOの記号カードは1990年代ではアルファベットで記載されていましたが、その後ピクトグラムに変更されたそうです。これにより英語圏以外のプレイヤーがより手軽にプレイを楽しむことができるようになりました。

UNO(ウノ)の公式ルールと正しい遊び方

まずUNOの基本ルールからおさらいしていきましょう!

一般的なUNOの基本ルール【前半】

  1. 始めに、スタートプレイヤー(親)を決めます。親となった人は、カードをシャッフルし、各プレイヤーに7枚ずつ伏せた状態でカードを配っていきます。
  2. カードを配り終えた後、残ったカードは山札として伏せたまま積んでおきます。
  3. ゲームは親からスタートします。まず山札の一番上にあるカードを1枚めくり、場に捨ててください。この捨てられたカードが積み重なった状態を「捨て札の山」と呼び、捨て札の山の一番上のカードを「場のカード」と呼ぶので覚えておいてくださいね。
    なお、最初に捨てられた場のカードが記号カードであった場合は、山札の中に戻して一番上のカードを再度引きます(数字カードが出るまで繰り返す)。
  4. 場のカードが出たら、親から見て左隣の人から順に、時計回りで1枚ずつ手札を捨てていきます。場に出せるカードがなかった場合、山札の上からカードを1枚引きます。
    山札がなくなってしまった場合は、捨て札の山をシャッフルして山札にしましょう。

カードの捨て方

残りのルールについて解説に移る前に、ここで一度カードの捨て方について解説します。

UNOでは、場のカードと「同じ色」または「同じ数字・記号」のカード を 出すことが基本となります。

下記画像左のように、場のカードが「青の7」だった場合、自分の手番で出せるカードは同じ数字である「7」か同じ色である「青」のどちらか(同じ青の7)になります。

(出典:UNO取扱説明書

一般的なUNOのルール【後半】

手札が残り2枚から1枚になるとき、他のプレイヤーに向かって「ウノ」と宣言しなければなりません。
もしも「ウノ」と言い忘れてしまい、それを他のプレイヤーにバレて指摘された場合、罰としてカードを2枚引く必要があります。しかし、次の人がカードを捨てる前に他のプレイヤーが気付かなかった場合はそのままゲームを続行することができます。

最初に手札を全て捨てられた人が勝ちとなります。
ここまでは、一般的に知られている基本ルールですが、実は続きがあるんです!

UNO(ウノ)の勝敗は「スコア」で決まる!?

UNOを販売しているマテル社の取り扱い説明書によると、

手札を出しきって上がった人は、ほかの人の残り手札分の合計点数を自分の得点として計算します。

誰かが合計500点になるまで、ゲームを続けます。

(UNO取扱説明書より一部抜粋)

と記載されています。

つまり1回のゲームごとに勝者が決まるのではなく、最終的に500点先取した人が勝ちとなるんです!

ただ早く上がるだけではなく、上がった時の残りの人の手札によっても勝敗が分かれてくるんですね。

カードごとのスコアは?

カードごとのスコアは、それぞれ下記の通りとなります。

  • 1~9までの数字カード:記載の数字がそのままスコアとなる
  • 記号カード(スキップ・リバース・ドロー2):20点
  • ワイルド系カード(ワイルド・シャッフルワイルド・ドロー 4ワイルド・白いワイルド):50点

UNO(ウノ)カードの種類と意味  

UNOのカードは全108枚(新カードが含まれている場合112枚)、その中には数字カードと記号カードが含まれています。

各カードについては次の項目で詳しく解説しますが、新カードについて気になる方はマテルゲーム公式Youtubeの動画を見てみてくださいね。

数字カード(0〜9)

UNOカードのうち76枚が1から9までの数字カードです。カードを引いた時、その殆どが数字カードになることから、上手く場のカードとあわせて出していけるよう戦略を立てることがUNOの魅力のうちの一つともいえますよね。

なおUNOカード販売当初、数字カードの6と9は「6」にしか下線が引かれておりませんでしたが、現在発売中のカードを購入するとどちらの数字にも下線が引かれておりとても分かりやすくなっています。

下記の出典画像に写っている下のカードが~90年代に発売されたもの、上が現在発売中のリニュアール版です。

(出典:価格.comマガジン

記号カード

記号カードはワイルドとそれ以外の効果があるカードの二種類に分けられます。主にワイルドは4枚ずつ、それ以外の記号カードは1セットの中に各色2枚(計8枚)ずつ含まれており、次の人の手番を大きく変えてしまうような役割を持っています。

それでは、各記号カードの意味を画像付きでご紹介していきます! 

① スキップ

このカードが出されると、次の人は順番が「スキップ」されてしまい、そのターンはカードを出すことができません。そのため、カードを出した人から「次の次の人」に順番が回ります。

なお、二人でプレイしている際はスキップを出すともう一度自分の番となり連続でカードを出すことができます。

② ドロー2

UNOの醍醐味の一つとも言えるのがこちらのドロー2。その名の通り、このカードが場に出されると、左隣(次の番)の人は山札からカードを2枚引く必要があります。カードを引き終えた後、自分の手番はスキップされ、その次の人の順番になります。

③ リバース  

リバースが出ると、次にカードを出す人の順番が逆転します。左回りで進んでいた場合右回りになるため、左隣のプレイヤーはカードが出せなくなってしまい、再度順番が回ってくるのを待つ必要があります。

なお、二人でプレイしている時にリバースが出された場合、順番に左右がないため「スキップ」と同じ扱いになり、リバースを出した人は連続してカードを出すことができます。

④ ワイルド

トランプで例えると「ジョーカー」のような役割を持っているのがこちらの「ワイルド」カードです。ワイルドは場のカードがどの色の記号・数字カードであっても自分の手番で出すことができ、出した人の好きな色を指定することができます。

⑤ ワイルド ドロー 4

先ほどご紹介したワイルドカードによく似ているのがこちらの「ワイルド ドロー4」ですが、実は公式ルール上ではワイルド ドロー 4 を出せるのは「他に出せるカードがない場合」に限られているのです。しかし、手札に他の使えるカードがあった場合であっても誰にも気付かれなければワイルド ドロー 4は有効となります。

ワイルド ドロー 4 を出された場合、次の人は「チャレンジ」をコールを行うか、そのままドロー 4(山札からカードを4枚引く)するかどちらか選択することができます。

【チャレンジコールのルール】

もし自分の前の人がドロー 4 を出し、「反則しているのでは?」という疑いがある場合、次の人は「チャレンジ」をコールすることができます。チャレンジがコールされると、ドロー 4 を出したプレイヤーはチャレンジをコールした人に手持ちのカードを見せなくてはいけません。

  • 反則していた(他に出せるカードがあった)場合→ドロー 4 を出した人が山札からカードを4枚引きます。
  • 反則していなかった場合→チャレンジをコールした人が4枚+罰としてさらに2枚(計6枚)山札からカードを引かなければなりません。

⑥ シャッフル ワイルド

シャッフルワイルドは、近年導入された新ワイルドカードです。このカードは通常のワイルドと同様、いつでも場に捨てることができ、好きな色を宣言します。その後出した人は全員のカードを集めシャッフルし、スタートプレイヤーの左隣の人から順番に一枚ずつ配りなおします。

ここで手札が増えてしまったり、逆に減らすことができるのがシャッフルワイルドの面白い点です。

⑦白いワイルド

こちらもシャッフルワイルド同様、UNO新カードとなります。使い方はワイルドと同じく、好きな時にいつでも出すことができ、好きな色を指定するというものです。しかし大きな違いとして、カードの空白部分に自分たちで決めた好きなルールを書き込むことができることが特徴です。決められたルールは主に次の人が対象となりますが、全員を対象にしてもOKです。

白いワイルドのルールは自由に決めることができますが、あくまでも一緒にプレイする全員がさらに楽しめるようなルールにしましょうね!

【白いワイルドルール例】

  • 全員手札が7枚になるまでカードを引く
  • 次の人のカードを見て、ワイルドがあれば捨てる

UNO(ウノ)のローカルルール

(出典:福井新聞)

ここで、UNOでよく用いられるローカルルールをいくつかご紹介していきます。

最後まで手札が残っていた人が負け

こちらはローカルルールというより、これまで正しい遊び方だと思われていた方が多いかと思います。本ページでご紹介したように、UNOの正しい遊び方はスコアを数える方式ですが、小さなお子さんや様々な年齢の方とプレイするときはシンプルにこのルールで遊んでみるのも良いかもしれません。

カードを複数枚捨てる

UNOでは場のカードと同じ数字・記号である場合、手札を何枚でも出してよい、というルールはかなり有名なのではないでしょうか?例えば場のカードが「青の7」で、手札に赤の7・黄の7・緑の7がある場合、好きな枚数だけ捨ててもよい、といったルールですが、UNOの公式ルールでは一度に1枚だけカードを捨てることができるのでこちらはローカルルールとなります。

ゲームをスピーディーに進めたいときは、このルールを採用すると良いかもしれませんね。

ドロー返し

ローカルルールでは、ドロー2を2枚出されてドロー 4扱いになったり、ドロー2が出てきたときにドロー返しされて大量のカードを引かなければいけなくなったり…といった展開を経験された方も多いかと思います。

しかし先ほどもお伝えしたように公式ルールではカードを1枚しか出すことができないため、次の番の人はそのターンカードを捨てることができず、強制的に山札からカードを2枚引かなければなりません。

記号カードあがり禁止

ドロー2やワイルド系などの記号カードを手札に取っておき、最後の1枚として出すのは禁止、というルールを耳にするかと思いますが、実は公式ルールでは記号カードあがりは特に禁止されていないんです。

しかし実際、ワイルドを手元に残しておくとあがるとき非常に有利になるため、必要に応じて適用すると良いでしょう。

UNO(ウノ)の正しい遊び方Q&A  

  • Q. スコアはいつ計算しますか?
    A. 一番最初に手札を全て出した人がそのゲームの勝者となるので、その時点で各プレイヤーの手札を公開しスコアを計算します。
  • Q. 500点先取以外のルールはありますか?
    A. スコア数を増減させてみたり、5回プレイしてその中で一番多くのスコアを取得した人が勝ち、というようなルールが導入される場合もあります。

UNO(ウノ)関連のゲーム

(出典:Mattel社

UNOだけではなく、少し変わったゲームも遊んでみたい!という方のために、UNO関連シリーズを以下にまとめてみました。

ルールが異なる上級者向けのUNOや、ブロックを使うものなど、様々な種類のゲームを紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださね!