将棋の初心者は、囲碁 初心者と違い駒の種類や動かし方を知らないとゲームができません。そこで、将棋初心者の方はこの記事で駒の種類や戦法を学びながら将棋の遊び方を覚えていきましょう。なお、戦法は過去に棋士(将棋のプロ)が残した記録や最近の戦法まで紹介するので、将棋の流行も知りながらプレイヤースキルを上げることができます。
将棋の勝敗はどうやって決めるの?
将棋は、相手の王将か玉将のいるマスに自分の駒を進めることで勝つことができます。王将か玉将以外の駒のいるマスに自身の駒を進めた場合、相手の駒を取ることが可能です。取った駒は次の自分の番以降に、駒の無いマスの中から好きなマスに置くことができます。
将棋の駒の初期位置を覚えてみよう
将棋は最初縦9マス横9マスの将棋盤の上にそれぞれ20個の駒を所定の位置に置きます。配置場所は以下の見出しのリストを参考にしてください。
将棋盤の一番手前の列
左から以下の順番に駒を配置してください。
- 香車
- 桂馬
- 銀将
- 金将
- 王将
- 金将
- 銀将
- 桂馬
- 香車
なお、相手は王将の部分が玉将になるだけで全て同じ順番で配置します。
将棋盤の一番手前から二番目の列
二列目は左から二番目のマスに角行、右から二番目のマスに飛車の駒を配置します。なお、対戦相手も同じく自分から見て左から二番目のマスに角行、右から二番目のマスに飛車の駒を配置してください。したがって自分から見た場合、飛車の直線上に相手の角行が存在し、角行の直線上に相手の飛車が配置されていることになります。
将棋盤の一番手前から三番目の列
三番目の列には全て歩兵を並べてください。全部で9個並べられていれば大丈夫です。また、対戦相手も同じように歩兵が一列に配置されていれば準備完了です。
将棋の手順を学んでみよう
将棋はじゃんけんなどで順番を決め、自分の番で1個ずつ駒を動かしてゲームを進めていき、相手の王将か玉将を取ることができたらゲーム終了です。各駒は動かせる距離と場所が決められているので、以下の見出しを参考にしましょう。
なお、自分の駒が手前から数えて7列目(相手から見た手前3列目)に駒を進めた場合、進めた将棋の駒を裏返して成るという状態を作ることができます。駒を裏返して成ると駒の動きが変わり、中には成る前に移動できた方向に移動できなくなる駒もあるため、戦略上裏返さずにそのまま使ったほうがいい駒もあります。
成る成らないは駒を進めたときに選ぶことができますが、一度成ると元に戻すことはできません。
駒の動き方を覚えてみよう
- 王将と玉将:上下斜め1マスずつ/成:王将と玉将は成ることができません。
- 金将:上下左右と右上斜めと左上斜め1マスずつ/成:金将は成ることができません。
- 銀将:上と右上下の斜めと左上下の斜め1マスずつ/成:金将と同じマスに移動可能。
- 桂馬:左右の上斜めの1マス前/成:金将と同じマスに移動可能。
- 香車:前方1マスから9マス/成:金将と同じマスに移動可能。
- 飛車:上下左右に行く途中に駒が無ければどこでも移動可能/成:飛車の動きに加えて斜め方向1マスずつ。
- 角行:斜め方向に行く途中に駒が無ければどこでも移動可能/成:角行の動きに加えて上下左右1マスずつ。
- 歩兵:上1マスずつ/成:金将と同じマスに移動可能。
なお、歩兵だけ縦一列に自分の置いた歩兵を2個配置してしまうと、自分が負けになるという特殊なルールがあるので歩兵を動かすときは注意してください。また、駒が動けなくなる動かし方もできません。
例えば歩兵は前しか動かすことができないため、敵陣で成らない状態でそのまま前進すると動けなくなるので、この場合も負けになります。
初心者におすすめの棒銀戦法とは
棒銀とは歩兵と銀を最初に敵陣に向けて進めて、相手の動きを誘いながら他の駒を取って相手の陣形を崩していく将棋初心者におすすめの戦法です。
相手が王将の周りに駒を動かしてきた盤面に備えて、香車なども使い王将の周りの駒を少しずつ減らしていく矢囲棒銀という戦法があったりするなど、昔からバリエーションの多い戦法としても知られています。
奇襲に最適な先手パックマン戦法
先手限定の戦法ですが、角行が敵陣に一気に移動できるように、歩兵を1マス動かして相手の陣形を崩す戦法です。将棋初心者同士の対戦時には飛車を囮にするなどして展開すると、陣形をより崩しやすくなります。
また、高い確率でこちらが相手の歩兵を2個取れるので、先の展開がかなり有利になります。ただし、相手がこの手を読んでいると逆に駒を取られる可能性もあるため、使いどころが難しい駒の進め方でもあります。
まとめ
将棋は相手の王将や玉将を取れば勝ちという単純な遊戯ですが、突き詰めると様々な戦法があり、プロがいることも納得できるほど奥深い遊びであることがわかります。
まずは最初に駒の動きを覚えるところから始め、将棋の遊び方を学んでみてはいかがでしょうか?いろんな相手を戦うことで、様々な戦法に気づき益々面白くなっていくと思います。